鬼ごっこ、水かけ合戦、大相撲…。日に焼けた、細長いヤツがあばれていたら、きっとそいつはかかしに違いない!みんなと遊べるのを楽しみにしてるぜ~!
(…そのころ、とある村では二人の村人が話している)
「あそこの畑に突っ立っているものがみえるだろう?」
「ああ、見えるとも」
「何でも、あれがふといなくなっちまうことがあるんだそうだ」
「何だって?」
「子どものにぎやかな声が聞こえるといなくなるってんだから、どこかに遊びに行ってんじゃねえかってうわさでなあ」
「遊びに行くったってお前さん、ありゃあどっからどう見てもただの…棒っ切れじゃねえか」
「いやあ、おそろしいこともあるもんだ…」