「人それぞれ」を知る
- yokohamaplaypark
- 2018年12月1日
- 読了時間: 2分
プレイリーダーひるが、とある出来事を見て抱いた素敵な思いを紹介します。
小学2年生の男の子がこんなことを言った。 「オレはベーゴマできるけど、Aちゃんはベーゴマできない。 でも、Aちゃんはジェイボードできるけど、オレはできない。」 そして男の子とAちゃんはお互い顔を見合わせて、 「だよね!」と言っているような感じでにっこり。

男の子は最近ベーゴマに熱中し、ベーゴマを回すのが得意になってきた。 でも、Aちゃんは自分でコマに紐を巻くことすらできないし、回せない。 一方、Aちゃんはジェイボード(スケートボードのようなもの)を スイスイ乗れるけれど男の子はそれに上手く乗ることはできない。 男の子は、自分がベーゴマをやったりAちゃんがジェイボードで遊んでいるのを見て、 「自分にも他人にも得意なことと不得意なことがある」ということに気付いたようだった。 それは、「人それぞれ違う」ということを遊びを通して発見しているとも言える。
当たり前のようだが、すごい発見だ。 私は、「人それぞれ違う」ということを知ることは、 人生を楽しく生きていく上で基礎になる大切な学びだと思っている。
もし、自分のできることは他人もできて当たり前だとか、 他人のできることは自分もできるはずだ、できないのはおかしい!
という感覚が強いまま大きくなってしまうと、 できなかったときに他人や自分を「ダメなやつだ」と 否定し続けることにつながってしまうかもしれない。 そうではなく、自分と他人の感覚の違いを受け止め、 そのままを受け入れることができれば、 自分のことも他人のことも尊重でき、 否定ばかりせずに前向きに生きていける気がする。 だから、多様な人が集えて、一人一人が自分の持ち味を発揮でき、 できないことがあっても居心地が悪くなく、 「人それぞれ違う」を感じられる場所は子どもの頃は特に大切な場所だ。
そんな場所をつくるために何ができるのかを考え続けたい。
ひるは子ども同士のやり取りを書いていますが、親子関係にも当てはまるな、と思いました。
「○歳だからこれくらい出来るだろう」「○年生にはまだ早い」「そんなことしたら汚れちゃう」「無駄なことばかりしてる」「こっちの方がいい」…
大人の経験値で物事を計って、子どもを否定したり、居心地を悪くしていないでしょうか。
意味や理由ばかりを求めていないでしょうか。
大人同士でも、子ども同士でも、大人対子どもでも、人それぞれ。
相手をよく知り、認め合って、尊重し、補い合っていくことで、豊かな関係性が築かれるのですね。
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